1月読書
2014年のテーマの一つは「本を読む、そして積む」
一月、移動も多かったので、本を少しずつ少しずつ読みました。
静かに休日の昼下がりに本を片手に過ごすのはなんだかよいですね。
引越してから本を読むようにしています。
家にはテレビがなくなって、時間がすごーく増え、
もうちょっと大人としてマシな嗜みをしなくては、と思いまして。
本を読むことにしてから発見したことは、
本を選んでいる自分を客観的に見ると
私の趣味はやっぱり小説でなくて、新書が多い。
小説もリアルな話に近い内容を選ぶ傾向がある。
要はリアルが好きなのだ、という自分を一つ発見したのでした。
今月の本は(面白かったものは★)
①天職:秋元康・鈴木おさむ
②野心のすすめ:林真理子
③わたしが正義について語るなら:やなせたかし ★
④頭の整理がヘタな人 うまい人:樋口裕一 ★
⑤カミングアウト:高殿 円
⑥限界集落株式会社:黒野伸一 ★
その中でも特に面白かったのが
「限界集落株式会社:黒野伸一著」
私自身、地元がまさに中山間地域の限界集落がひしめくような地域だったので、
田舎のリアルがしっかり書かれてて、読み始めてすぐにグッとひきこまれ
気づけば翌日も会社なのに、明け方まで読み進めてました。
※翌日朝、眠さのあまり、おなかが痛いと言って午前中休んだのは言うまでもない。
そして、せっかくなのでこの本の大筋を言っちゃうと、
舞台は「ド・田舎」
主人公は都会生まれの元銀行マンエリート
その他登場人物は田舎の農民たち(主にじじばば)と都会のはみ出し者!!
さらに一言で言うと、
見捨てられた田舎の農業再生プロジェクトX!!!
もうちょい解説すると、父の生まれ故郷に立ち寄った際に
主人公が目の当たりにしたのは衰退の一途をたどる限界集落。
そしてそこで農業をなんとなく生業にしてるじじばばおんなこどもに出会います。
少しずつ衰退の一途をたどる限界集落でなす術もなくなんとなく
日々を過ごす住民たちなのですが、
ひどいなりの状況でも、自分たちの故郷を愛し、未来に希望がある形で
村を残していきたいというささやかな思いがあることに気づいた主人公は、
正義感と、好奇心と負けず嫌いな所とが刺激され、
どうしようもない村の現状に立ち向かい、気づけば住民たちを巻き込み
あっちゅーまに明るい方向へ変えていくお話しなのでした。
※話のスピード感は読みやすいが、
実際にそのとんとん拍子の進み方にはリアリティーはないと思ったけどね。
フィクションなんで、そんな感じでOKかと。
日本のほとんどは「I・NA・KA "いなか" ( ̄人 ̄) なむなむ」
そんな日本の大多数を占めるリアルが結構しっかりと描かれている
ちょっとした社会派作品でもあるなぁと思いました。
過疎化、高齢化、地域活性化、そして農業
と言う社会問題を考える良いきっかけになる本です。
本が苦手な人でもサクッと読めるライトなタッチなので
是非、コタツにミカンで、
日本の田舎と未来に思いをはせながらお楽しみください~。
かしこ